レジ前でクーポンを探して30秒フリーズする。
その瞬間の「時給」を計算したことがあるか?
数円のために脳のメモリを浪費し、本業のパフォーマンスを落とすのは明らかな経営判断ミスだ。
今すぐその「デジタル小作人労働」の収支報告書を見直そう。
1. レジ前の30秒は「システムダウン」と同義だ
お前は「たかが30秒のアプリ起動」だと思っているかもしれない。
だが、私の視点から見れば、それは業務時間中にメインサーバーを強制再起動させるような暴挙だ。
脳内メモリの「コンテキスト喪失」コスト
人間は1日に約35,000回もの決断を下している。
ただでさえ枯渇しやすい「ウィルパワー(意志力)」を、ランチの支払いやポイント付与の有無ごときに費やしてどうする。
さらに致命的なのは「スイッチングコスト」だ。
一度作業や思考を中断すると、元の集中状態に戻るまでに平均して約23分15秒かかるというデータがある。
- レジでスマホを取り出し、
- ロックを解除し、
- アプリを探し、
- バーコードを表示させる。
この一連の「時給マイナスの儀式」によって、お前の脳内では直前まで考えていた重要なタスクのコンテキストが吹き飛び、メモリリークを起こしているのだ。
数円のポイントを得る代償として、23分分の知的生産性をドブに捨てている事実に気づけ。
2. ROI(投資対効果)なき「デジタル小作人労働」
「塵も積もれば山となる」という言葉を盲信しているようだが、積もっているのは「疲労」と「ストレス」だけだ。
冷徹な数字で現実を直視しろ。
その作業、時給換算でいくらだ?
アンケート回答や動画視聴で得られるポイントを時給換算すると、数十円にしかならない。
最低賃金の足元にも及ばないこの労働は、もはや副業ですらない。
プラットフォーマーという地主に時間を搾取される「デジタル小作人労働」だ。
「もっと得なキャンペーンがあるはずだ」と情報を漁る行為も同様だ。
これらは人生における「不採算部門の雑務」であり、直ちに事業仕分け(リストラ)の対象にすべきだ。
お前の時間単価は、そんなに安くないはずだ。
3. 「思考停止」という最強のデフォルト設定
では、どうすればいいか。答えはシンプルだ。
金銭の支払いに関して「意思決定」を排除しろ。
0.5%の還元率差は「誤差レベルのノイズ」
「A店ではこのカード、B店ではあのアプリ」という使い分けは、管理コストの未計上による赤字案件だ。
還元率が0.5%違う程度なら、すべて誤差として切り捨てろ。
「計算するだけ赤字の端数」に脳のリソースを割くな。
楽天カード一本化は「戦略的デフォルトモード」の実装だ
私が推奨するのは、例えば楽天カードのような汎用性の高いカードへの一本化だ。
これは特定の銘柄を推しているのではない。
「どこで何を使おうか?」という迷いを物理的に抹消するための「デフォルト設定(初期値)」を作れと言っている。
多くの人間は「思考停止」を悪だと思っているが、それは誤りだ。
スティーブ・ジョブズやオバマ元大統領が同じ服を着続けたのは、日々の小さな決断を減らし、脳のウィルパワー(意志力)を「重要な決断」のために温存する生存戦略だった。
意志力は有限なリソースだ。ポイント計算ごときに浪費すれば、その分だけ本業でのパフォーマンスが低下する。
「思考停止」ではなく、科学的に正しい「思考リソースの最適化」を実行しろ。
[参考]オバマもジョブズも、なぜ「服を選ばない」のか? 成功者が守った“たった1つの脳のルール”|STUDY HACKER
「最高」を求めるマキシマイザーは、なぜ不幸になるのか?
「もっと得なキャンペーンがあるはずだ」と情報を漁る行為は、心理学でいう「マキシマイザー(最大化人間)」の典型的な挙動だ。
しかし、選択肢が増えれば増えるほど、人間は選べなくなり、選んだ後の満足度も下がるというデータがある(決定回避の法則/ジャムの法則)。
常に最高得点を狙うマキシマイザーよりも、そこそこの合格点(80点)で満足する「サティスファイサー(満足志向)」の方が、結果的に幸福度が高いことが研究で示されている。
完璧な正解を探して彷徨うコストを「損切り」し、今すぐ「及第点の自動化」に切り替えろ。
[参考]自分で決められない時こそチャンス!決定回避の法則とテンション・リダクション効果|MRC
「損をしたくない」という呪いを、今ここでアンインストールせよ
さあ、スマホの画面を見るな。お前がやるべきは、ポイントアプリの巡回ではない。
「少しでも得をしたい」という貧乏性なOSをアンインストールし、脳のメモリを空けることだ。
浮いたそのリソースで、空でも見上げろ。その方が、よほど人生のROIは高い。